Korn

初期の頃はラップメタルなんて呼び方もされたKornは、今回取り上げるバンドたちの中で、もっともパンク要素の薄いバンドかもしれません。実際彼らは同時期にブレイクしたパンク、メロコアバンドGreen Dayをインタビューで酷評したりしています。しかし、そんな彼らも過去の偉大なパンクバンドには敬意を持っているようで、トリビュートアルバムに参加しています。

The Clash Tribute Burning London

このアルバムは1999年に発売されたThe Clashをトリビュートするアルバムです。オルタナ勢を中心に幅広い音楽性を持つバンドが参加しているため、さながらこのアルバムはhttps://casino-me.orgの豊富なスロットゲームのようなバラエティーに富んだものになっています。Kornは「Should I Stay or Should I Go」を、Ice CubeやMack 10共に録音し、The Clashへの敬意を表しています。

Faith No More

ヘヴィメタル、ファンクなど、あらゆる音楽ジャンルのごった煮のようなFaith No Moreの音楽性ですが、ハードコア・パンクやヒップホップもその重要な構成要素の1つです。特に多様な音楽ジャンルをバックグラウンドに持つマイク・パットンが加入して以降のFaith No Moreは、その楽曲の色合いをよりカラフルなものへと変えていきました。

From Out of Nowhere

そんな彼らの楽曲の中で、両者の影響が効果的に反映されたのがこの曲です。パットンが参加した初めてのアルバム「The Real Thing」の冒頭を飾るこの曲は、まさしく彼らの新しい門出を飾るものでした。Faith No Moreはこのアルバムで初めてビルボードのチャートに入り、その後この業界を引っ張っていく存在となります。

Helmet

オルタナティブやハードコアの文脈で語られることが多いHelmetなので、パンクからの影響は当然なのですが、バンドが活動を始めたのがニューヨークということもあってか、ヒップホップからの影響も散見できます。また、実際にヒップホップグループと共作したこともあるので、その1曲をこちらで紹介しましょう。

Just Another Victim

この曲は1993年に公開された映画「ジャッジメント・デイ」のサウンドトラックに収録された曲で、ヒップホップグループ、House of Painと共作したものです。Helmetが主に担当する前半部と、House of Painのラップがメインの後半部が見事にマッチした名曲です。特にHelmetのノイジーな演奏の上をHouse of Painのグルーブ感のあるラップが乗る後半部は、この曲のハイライトといっていいでしょう。ロック好きにもヒップホップ好きにもお勧めな1曲です。

Biohazard

パンクとヒップホップの影響下にあるバンドとして真っ先にその名があがるのがBiohazardです。メンバーがニューヨーク出身ということもあって、彼らはヒップホップの影響をかなり強く受けています。また政治性の強い曲も多い彼らのアティテュードはパンクの持つそれで、ハードコアバンドの中でも彼らはあえて「ハードコアパンク」と呼びたくなる存在でもあります。そんな両ジャンルの影響を強く受けるBiohazardの、その影響が顕著な曲を紹介します。

Slam(Bionyx Remix)

RUN DMCのJam Master JayのプロデュースによってデビューしたヒップホップグループOnyxと共演をおこなったこの曲は、Onyxの代表曲にBiohazardがヘビーなギターサウンドを加えたものです。Onyxのハイテンションなラップと、Biohazardが持つグルーヴ感が混然一体となった破壊的なミックスです。

The Transplants

直接的に音楽性からパンクとヒップホップの影響を感じるバンドといえば、このThe Transplantsがあげられるでしょう。Rancidのティム・アームストロングがサイドワークとしておこなうこのバンドは、よりヒップホップ色を強めたRancidといえば分かりやすいでしょうか。Rancidのファンやハードコア、パンクの文脈でしかあまり語られることがないこのバンドですが、ヒップホップの文脈でも、もう少し取り上げられていいはずです。

What I Can’t Describe

サモア系のヒップホップグループBoo-Yaa T.R.I.B.E.と共演したこの曲は、The Transplantsの楽曲の中でもっともヒップホップ系のファンに訴求するものを持っています。またBoo-Yaa T.R.I.B.E.のメンバーには、大相撲で活躍した元大関小錦の親類もいて、日本人にも親しみやすいのではないでしょうか。

Bad Brains

白人の音楽というイメージが強いパンクですが、実は黒人でパンクを演奏するアーティストもいるのです。1977年にアメリカのメリーランド州で結成されたBad Brainsは、メンバー全員が黒人という他ではみられないバンドです。彼らはジャズ・フュージョンバンドとして始まり、パンクバンドとして過激なライブをおこなうバンドへと変貌しました。その後もレゲエなどの要素を取り入れつつ進化を続け、彼らはハードコアやミクスチャーバンドの先駆者となったのです。

I Against I

Bad Brainsの音楽から直接的にヒップホップ要素を感じることは余り無いのですが、この曲はまさにその後のハードコア、ミクスチャーの雛形といっても過言ではない1曲となっています。近年にはラッパーのデンゼル・カリーも、この曲をカバーしています。

The Prodigy

80年代後半から90年代にかけて盛り上がったレイヴカルチャーの中心的存在として知られ、クラブ系の音楽として語られることが多いThe Prodigy。しかし、リーダーのリアム・ハウレットは元々ヒップホップのDJであり、その音楽からはヒップホップの強い影響が感じ取れます。パンク的な部分は音楽からそれほど感じることはありませんが、彼らのファッションやそのアティテュードは非常にパンク的で、かのジミー・ペイジがThe Prodigyを「レイヴ世代のパンク」と評したのも頷けます。

Firestarter

この曲の持つ攻撃性にはパンクの臭いを嗅ぎつけることができ、それがラップ調のキース・フリントのボーカルと絶妙のマッチングを見せています。

パンクとヒップホップ

あまり知られていない事実ですが、パンクとヒップホップは同じ時期、同じ場所で生まれ、互いに影響を及ぼした音楽ジャンルです。どちらも1970年代後半、アメリカはニューヨークで産声をあげ、その後世界中に広まったのでした。これも意外ですが、イギリスでパンクブームを起こしたマルコム・マクラーレンは、ヒップホップもイギリスに紹介しています。

両方のテイストを持つバンドたちを紹介

このように同じバックグラウンドを持ち、反体制的なカウンターカルチャーとして生み出された2つの音楽ジャンル「パンク」と「ヒップホップ」。このブログでは、双方のジャンルから影響を持つバンドたちを、メジャーなものからマイナーなものまで、幅広く紹介していきたいと思います。どうぞ最後まで楽しんでいってください。